全部観終わるまで生きていたい ~NHKドラマ『坂の上の雲』~
通常大河ドラマの放送予定日と予算を
つぎ込んで制作されたドラマ『坂の上の雲』。
第一部終了。
第二部は来年末で、第三部はさ来年末、
終了するまで、ぜったい生きてなきゃな。
だって、『天地人』がかわいそうになるほど、
ふんだんに予算と人材と日数をつぎ込んだのだな、
とわかるできばえ。久々にNHKの本気を見た気がする。
特に先週の、
日清戦争における筑紫被弾のシーンは
凄かった。
で、『天地人』のこともあったので、
今回は原作を読んでからドラマを見よう、
と思っていたら、
年末の忙しさやらなんやらで、
二巻の途中ぐらいまでしか、読めていない。
今回放送分には、なんとか間に合ったみたいだから、
まだ良いのだが。
広瀬武夫のモテモテぶりは、まだ読んでない気がする。
もっとも、原作にない場面も、
だいぶ付け加えられていたみたいだから、
ひょっとしたらNHKのテレビ的演出かもしれない。
原作になかった場面としては、
真之が東郷平八郎と語り合うシーンとか、
子規が森鴎外と会うシーンとか。
本日放送分で言えば、閔妃暗殺の解説とか、
高橋是清とナイアガラに行くシーンとか。
逆に、米西戦争はずいぶん、はしょってあった。
書籍以上に不特定多数が見るし、
いろいろと解説したり、面白くしたり、
あっちこっちに配慮しなきゃならないらしい。
まー戦争や時代のことは、
「アソビをせむとや」を標榜するこのブログ的に、
ちょいはずれるので置くとして。
軍人になる気がなく、
また本人たちもそんなこと思ってもみなかったのに、
家の事情とめぐり合わせで軍人になり、
その運命に忠実に生きて、
後世に名を残した秋山兄弟というのは、
明治という時代だから生まれたんだろうか。
人生に選択肢が少なくて、シンプルなほうが良いか。
迷いが多くても、選択肢は多ければ多いほうが良いのか。
悩ましいところではある。
でもどれだけ選択肢があっても、
命あってのものだね。
常に死期を意識して生きた子規のパートは
見ていても切ない。
秋山兄弟の話だけだったら、
単なる英雄譚に終わるところを、そこに
子規の生涯を織り込んだ司馬のバランス感覚、
というより、
この三人が同時代に同じ場所で生まれ育ったという
めぐり合わせは、
偶然というには凄すぎる、
と、思う。


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