ブランド好きの原点 “京” ~大河ドラマ『天地人』 戸惑いの上洛~
毀誉褒貶相半ばする『天地人』。
脚本の他にも、斬新(すぎる)演出とか過剰なBGMとか、
評価が分かれるところは山ほどあるのだが、
個人的に手放しで絶賛したいのは衣装。
13日の「戸惑いの上洛」は、太閤秀吉の権勢に景勝一行が
圧倒される筋書きだったためか、特にすごかった。
木村佳乃扮するおりょうが身に着けていた、
金糸の刺繍がある小袖などはもう、
大型ハイビジョンで観ればさぞかし美しかろう。
千年の都、京や太閤のお膝元大坂だけに、
さすがに身に着けているものは違うし、振る舞いも違う。
都の文化にあこがれるのは古今東西変わりないが、
京の都は何しろ千年の(当時は七〇〇年?)の都。
おまけに王朝交代がないから、
天皇家とその取り巻きの権威は絶大。
ついでに、権威はあるけど権力がないから、
権力者に“位を授け”て自らを高く保とうとする。
こういうとき、なぜか権力者は素直に位を受け取るんだな。
位、すなわちブランド。
日本人のブランド好きの原点は、ここにあるんじゃないか。
“位打ち”なんてのがあるのは、日本ぐらいだろう。
源義経は、コレでやられちゃったが、秀吉は公家より一枚上手だったのか、
それとも単純だったのかはわからないが、位を良いように使いこなして、
天下人を謳歌したといえる。
で、京という街も人も、権力者を迎えるのもおもねるのも、
実に上手いということで。
もし信長が天下人になっていたら、どうだったろう。
信長は征夷大将軍も、断っていたんだよな、確か。
自分に位を授ける権威など、どこにもない、って思ってたのか。
まるで、自分で自分に皇帝の冠を与えたナポレオンみたいな…。
確実に、秀吉の世とは違うものになっていただろうが、
それが良かったのか、悪かったのか。
ところで、衣装は素晴らしかったが、
気になったのは背景の生け花。
いくらなんでも、
いくら豪華だからといって、
ストレチアはないだろう。
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